プロジェクトが止まる本当の理由は“人材不足”ではない。決定を止める構造だ。
多くの経営者はこう言う。
「優秀な人が足りない」
「現場が弱い」
「もっと人を入れないと回らない」
しかし、止まっている原因はそこではない。
本質は、“収束させる力”の不在にある。
1|プロジェクトは放っておくと必ず発散する
クリエイティブは膨張する。
議論は広がる。
選択肢は増える。
そして決定は先送りされる。
これは能力の問題ではない。
構造の問題だ。
発散は自然現象。
収束は設計しないと起こらない。
2|質を決めるのはアイデアではなく「決定速度」
プロジェクトの質を決めるのは、アイデアの良さではない。
どれだけ早く決め、止めずに進められるかだ。
優秀なプロジェクトマネージャーがいる現場は、
会議が短い
修正が少ない
責任が明確
チームが消耗しない
逆にいない現場は、
「全員忙しいのに進まない」
という地獄が常態化する。
3|プロジェクトマネージャーには“適性”がある
ここで避けられないのが、適性の問題だ。
プロジェクトマネージャーに必要なのは、
不確実性に耐える力
対立を恐れない胆力
嫌われる可能性を引き受ける覚悟
複数レイヤーを同時に扱う思考体力
これは努力や善意で補える領域ではない。
耐性の問題だ。
優秀なクリエイターや営業を昇格させても機能しないのはここにある。
才能とPM適性は相関しない。
4|経営者が直視すべき現実
厳しいことを言う。
経営者が二度以上
「あれ、どうなってる?」
と状況確認をしているなら、
そのPMは機能していない可能性が高い。
教育でなんとかなると思うのは甘い。
PMは経営者の時間を奪う存在にもなり得る。
結論
プロジェクトマネージャーは単なる調整役ではない。
事業スピードを決めるポジションだ。
人材不足を疑う前に、
構造を疑え。
アイデアを増やす前に、
決定速度を上げろ。
事業の加速装置は、
優秀なPMだ。
0コメント