根性ではなく、環境に頼れ

こんにちは

宅建士の試験を受けたところ、合格点の半分以下でした書道画家えんしょーです。

大丈夫、来年は受かるためにもっと真面目に勉強する努力が足りなかった。


さて。

今回はハーバード大学で博士号を取得した後に行動科学者として活躍している、ケイティ・ミルクマンさんの書かれた「自分を変える方法」を解説していきます。


この本は一言でいうと、そのままだが「自分を変える方法」を教えてくれる本だ。

今よりも少しでも自分の人生を良くしたいのであれば、誘惑に負けずに毎日コツコツと適切な行動を続けるだけでいい。

例えば、運動をしないよりはした方がいいし、貯金するよりもiDeCoやNISAなどを使ってインデックス投資をした方がいい。タバコを吸うよりは吸わない方が健康だし、ポテトチップスよりブロッコリーを食べた方が身体に良い。

希望の大学に行くためにはゲームではなく、勉強をした方がいいし、お金持ちになりたいのであれば失敗を恐れずに何度も副業に挑戦した方がいい。

彼女を作りたいのであれば身だしなみを整えて出会いの数を増やせばいいし、結婚したいのであれば結婚相談所に行けばいい。簡単なことだ。

だが、それが中々できないのが人間である。

基本的に自分の人生をより良くするためにどうすればいいのかはみんな大体知っているのだ。

だが、誘惑に負けたり怠けたりしてなかなか思うように行動ができない。

だから今日は行動科学のスペシャリストである著者から「自分を上手くコントロールする方法」を学ぼうという訳だ。

宅建士の試験も落ち、体重がベストより10キロも増えてしまった私もこの本を読んで変わりたいのである。


まず、1つ目は「何かを始めるなら新年や誕生日などのキリがいいタイミングから行うのがベスト」だ。

誰でも筋トレや禁煙、勉強をやろうと決意して挫折したことがあるだろう。

それは決意のタイミングが悪かった可能性が高い。

新しいことを始めるのに適したタイミングというものがあるのだ。

そのタイミングとは「新たなスタートのように感じられる瞬間」が来た時だ。

例えば、新年や恋人と別れた日、付き合った日、病気になった日、入社した日、仕事を辞めた日、一人暮らしを始めた日、結婚した日、誕生日、などだな。

こういった感じで一度ゼロに戻って、新たなスタートのように感じられるタイミングこそが、今までの自分を変えるのに最も適したタイミングなのだ。

新年や誕生日、病気になった日などは自分の未来についてじっくりと考えるきっかけになる。ちなみに「ダイエット」と検索される数が急に増えるのも1月だ。

もちろん誰しもが成功できるとは限らない。しかし、何かを始めるならキリがいいタイミングから行うのがベストなんだ。

人は何か新しいことを始めるには背中を押してくれる「大きなきっかけ」が必要なのだ。


次は、「失敗してもいいから何度も挑戦することが大事」だ。

ベストなタイミングで誓いを立てたところで失敗することは大いにある。

実際にキリのいいタイミングで誓いを立てて成功した事例を調査すると成功率はやく20%だった。

たった2割だと思うかもしれないが、2割の人間が人性を変えられたのだからすごいことなのである。

大事なのは過去の失敗が頭によぎったとしても、弱気にならずに積極的にまたきっかけの日に行動を変化させてみよう。

何度も挑戦していれば必ずどこかで上手くいく。たとえ失敗したとしても大晦日に神社に行き、新年の誓いを立てる方がいいのだ。


次は、「上手くいっているときは誕生日や大晦日だからといってサボらない方がいい」だ。

新年や誕生日、引っ越した日などさっき言ったチャンスの日はデメリットもある。

もし現在、筋トレや勉強などをして、自分を上手くコントロールできている場合は、逆に大晦日や誕生日がきっかけで怠けてしまう可能性があるのだ。

例えば、毎日4時間の勉強を習慣にしていて、大晦日や誕生日に勉強をサボってしまうと、そのままズルズルとサボり癖がついてしまって勉強をやめてしまうことがある。

このように人とは、今まで続けてきた習慣がある程度途切れてしまうと、せっかく身についた習慣が乱れてしまうのだ。

ちなみに3回以上続けてサボると習慣が消えてしまう可能性が高い。

このように大晦日や誕生日などは、行動を変えるきっかけとしては最適だが、上手くいっているときは逆効果になってしまうこともあるということを知っておいてほしい。


次は、「行動をコントロールしたければ誘惑を味方につける」だ。

ここまでは人性を変えるタイミングについて詳しく説明してきた。

ここからは行動を始めた後にどうやってそれを継続させるのかについて説明していく。

まず人は「今すぐ得られる快楽を優先する」という行動原理がある。

そう、人はバカだから未来ではなく今を優先するのだ。

例えば、健康に良い野菜やプロテインを食べてもその健康効果が現れるには時間がかかるし、それが身体に現れるにはかなりの時間がかかる、勉強をしてもそれが点数や偏差値に現れるにはかなりの時間と労力が必要だろう。

1ヶ月後かもしれないし、1年後かもしれないし、もしかしたらもっと先かもしれない。

それに引き換えなんとかポテトチップス、ケーキ、アイス、ジュースは今すぐ快楽を得られる。勉強なんかよりゲームの方がすぐに快楽が得られるし、自分を磨いて彼女を作るよりポルノの方がすぐに快楽を得られる。

さて、ではこんな絶望的な状況で、どうやって誘惑に負けずにポテトチップスよりもプロテインを選び、ゲームよりも勉強を選び、ポルノより自分磨きを選ぶのかだ。

それはアメとムチのアメを使うのだ。

例えば、ジムに可愛い女の子がいるとか少し高いけど味の美味しいプロテインに変えるとか登山をしたら頂上から少しだけ綺麗な景色が見られるように、人性をより良くするような勉強や筋トレ、ダイエットなどの辛い行動に少しだけアメを加えてやるのだ。

ちなみに私は散歩中にYouTubeを再生しながら聴いているし、ローソンでよくクルミを買って食べるんだが、そのおかげで散歩が続いている。

逆にやってはいけないのが「自分は誘惑に負けない」と歯を食いしばって根性でやることだ。老害がよく言う気合いだの根性だので乗り切るのは全くもってお勧めしない。

ダイエットを決意した日に雨が降っていてヤケクソになってポテトチップスを食べない代わりに、美味しいお肉をたっぷり食べられるようにしておいた方がいい。

このように自分の行動をコントロールしたければ根性ではなく、誘惑を上手く味方につけることが大切なのだ。

次は、「誘惑に負けないようにあえてリスクを作る」だ。

先ほどはアメとムチで言うとアメを使った。次に使うのはムチだ。

これはリスクを作ることで自分を上手くコントロールする方法だ。シンプルに自分が怠けそうな担ったり、ポテトチップスなどの誘惑に屈しないために罰を作っておくのだ。

説明しよう。私はポテトチップスが好きだろう。ポテトチップスの値段は一袋150円くらいだ。だが、アメリカではポテトチップスは一袋1,000円くらいで売られている。

もし私がアメリカに行ったらポテトチップスを買う度に1,000円払うというムチを打たれることになる。

つまりアメリカに行けば私はポテトチップスがやめられる可能性が高い。

しかし、私はアメリカに行かないし日本では今でも一袋150円で買えてしまう。

だから自分で罰をつける工夫をするのだ。

彼女でも妻でも友達でもSNSでも良い。「もしポテトチップスを食べてしまったら1,000円罰金として支払います」と紙に書いて見せるのだ。

もしこの状況でポテトチップスを食べたら、私は1,000円を払わなければいけないし、何より目の前の欲望を抑えることのできないサルだと周りに知れ渡る。

このように望ましくない行動を抑制するためには、怠けることや、快楽に屈することにリスクを与えておくのがベストなのだ。

この辺は過去の記事にある「後回しにしない技術」でも語ったことがあるな。因みに私は禁煙することができていない。

ただし注意点としてムチは自分が痛いと思えるものでなければならない。

もしアラブの石油王がポテトチップスを食べるたびに1,000円の罰金がかかったとしても痛くも痒くもないからな。

だから私はもしポテトチップスを食べてしまったら、5,000円の罰金としてコンビニに寄付することをここに宣言します。

外出する理由にもなるし後編はまたの機会にしようかな。


次回、「環境」オンラインサロンの活用方法

モーニングコーヒーを啜ってコストコ行ってきます。(ポテトチップスは買わない)

では。


2022年12月8日㈭AM9時35分

某スタバにて…Enshoかく

書道画家-Ensho-

書道家歴20年、画家歴7年。 人生一周して転生、ゼロからのスタート。 生きてる証拠を、りんりんと…

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